土用の丑の日!由来や意味は何?どうしてうなぎを食べるの?

土用の丑の日には、スーパーなどで沢山のうなぎの蒲焼がならびます、

うなぎの蒲焼の匂い、たまりません。

美味しくて栄養のあるうなぎ。

多くの人が、この日にうなぎを購入して食べていると思います。

昔からの習わしですが、夏にうなぎを食べる事が当たり前と思って何も疑うことなく、うなぎを食べていると思います。

その由来や意味まで知っている人は、意外と少ないと思います。

土用の丑(うし)の日とは、どのような日のことをそう呼ぶのでしょうか?

そして、この日にどうしてうなぎを食べるのでしょうか?

その由来について、ひとつひとつ確認していきましょう。

土用(どよう)の丑(うし)の日って、どんな日なの?

土用(どよう)の丑(うし)の日は、中国の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)が起源になっているそうです。

万物は、木、火、土、金、水、(もく、か、ど、ごん、すい)の5種類の元素からなるという自然哲学の思想では、春が木、夏が火、秋が金、冬は水に割り当てられます。

そして土は、四季それぞれの季節の変わり目に割り当てられます。

土用(どよう)とは、季節の始まりを意味する

・立春(りっしゅん)

・立夏(りっか)

・立秋(りっしゅう)

・立冬(りっとう)

その年によって、1日か2日ほど変化しますが、

立春(りっしゅん)は2月4日頃

立夏(りっか)は5月6日頃

立秋(りっしゅう)は8月7日頃

立冬(りっとう)は11月7日頃

そして、その直前の約18日間が土用(どよう)にあたります。

さて、2023年はいつ頃が土用(どよう)になるのでしょうか?

・春の土用 4月17日(月)~5月5日(金)

・夏の土用 7月20日(木)~8月7日(月)

・秋の土用 10月21日(土)~11月7日(火)

・冬の土用 1月17日(火)~2月3日(金)

日本では、一年ごとに十二支(干支・えと)が決まっていますよね。

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)と十二支の順番で割り当てられていて、12日間で一周します。

お家のカレンダーを確認してみると、小さな字で書いてあるものもありますよ。

夏の時期の立秋の前の約18日間で、カレンダーに丑(うし)と記入されている日が、土用(どよう)の丑(うし)の日になるのですね。

2023年の土用(どよう)の丑(うし)の日を確認してみたら、以下のとおりでした。

春⇒4月18日(月)・4月30日(日)

夏⇒7月30日(日)

秋⇒10月22日(日)・11月3日(金)

冬⇒1月19日(木)・1月31日(火)

2023年の春と秋と冬には、土用(どよう)の丑(うし)の日がそれぞれ2回あります。

2回ある時は、前の日を「一の丑(うし)」後の日を「二の丑(うし)」と呼ばれています♪

2023年の夏の土用の丑の日は、7月30日(日)です。

どうしてうなぎを食べるようになったの?

夏の暑い時期の土用の丑の日に、うなぎを食べるようになったのには諸説あるようです。

その中で最も有力なものが、平賀源内(ひらが げんない)さんが広めたという説みたいなのです。

平賀源内さんは、江戸時代の発明家で、作家・画家・陶芸家・博物学者と多才の持ち主で、その平賀源内さんが、うなぎ屋さんからある相談を受けました。

それは、夏でもうなぎが売れるようにする為の相談でした。

もともとうなぎの旬は、暑い時期の夏ではなく、水温が下がり始める10月頃の、冬眠に備えて沢山の栄養を蓄える秋の終わりから冬の初めにかけてです。

そのために、旬の時期から外れていることや、蒲焼の味がこってりしていることから、夏のうなぎは今ひとつ人気がなかったのですね。

うなぎ屋さんから相談を受けた平賀源内さんは、「丑(うし)の日だから、「う」のつくものを食べると縁起が良い」という語呂合わせを考えました。

そして、平賀源内さんのアドバイスは、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることをうなぎ屋さんにすすめたそうです。

聞きなれない言葉を目にして足を止める人を、うなぎ屋の主人が引き込んでそのうなぎ屋は大繁盛したそうです。

そして、他のうなぎ屋さんもこのアイデアを真似るようになり、土用の丑の日にうなぎを食べる風習が定着していったみたいですね。

最後に!

毎年、美味しいうなぎが沢山お店の店頭にならぶ「土用(どよう)の丑(うし)の日」

土用は、いつ頃をそう呼ぶものなのか?

そして、丑(うし)の日とは、どの日なのか?

季節によっては、丑(うし)の日が2回あったりしました。

江戸時代の平賀源内(ひらが げんない)さんのマーケティングのアイデアは、その時代にマッチしているとても素晴らしいものでしたね。

その由来などをひとつひとつ確認する事ができましたね。

近頃は、スーパーだけでなくコンビニなどでも、ちょっと値段は高いですが特製のうなぎが販売されているようです。

国産の九州産のうなぎを使用しているものが多いみたいですが、中国産で少し安いものもあるみたいです。

コンビニでは、夏だけでなく他の時期の土用(どよう)の丑(うし)の日にもうなぎの蒲焼重や蒲焼の予約もされているようです。

旬のうなぎはより美味しそうですね。

うなぎは、ビタミンA・ビタミンB1やミネラルなどを豊富に含んでいるので、暑さで疲れている夏にとても良いと思います。

あの蒲焼の匂いだけでも、元気が出そうな気がしますよね。

季節の変わり目は、体調を崩しやすいです。

夏の暑さで食欲も落ちますが、それに負けないようにしっかりと美味しい食べ物を沢山食べて、元気に夏を元気に乗り切りましょう

コメント

  1. milk3 より:

    土用鰻源内起原説は、根も葉もない俗説です。『明和誌』という書物にそのように書かれていることになっていますが、安永・明和の頃から寒中・暑中の土用丑の日に鰻を食べるようになったと記されているだけです。『明和誌』は大正五年に出版された『鼠璞十種第二』という随筆集の巻頭に収められているので、「国会図書館デジタルコレクション『鼠璞十種第二』」と検索し、その14コマ目を御覧下さい。源内説を説いている人は自分で確かめたこともないのに、先行するいい加減な情報を丸写しにしているだけなのです。

    • totochan より:

      milk3さん、はじめまして。
      とても詳しい情報を教えていただきまして、ありがとうございます。