大晦日の由来は?大掃除や除夜の鐘の意味は何?

大晦日は、一年をしめくくる最後の日です。

次の日が元旦ということなので、どうしても年内中にかたずけておきたいことがたくさんありますよね!

子供の頃から、当たり前のように過ごしてきた大晦日ですが、意味や由来については今まであまり深く考えたことがありませんでした。

気にしてみると、意外と知らないことが沢山あったりします。

そんな大晦日について、いろいろ調べてみました。

よろしければ、この機会に一緒に確認してみてください。

Contents

大晦日の由来はお月様に関係している?

夜空に浮かぶ、とてもきれいなお月様。

大晦日の由来は、意外にもお月様に関係がありました。

夜になると目にするお月様ですが、毎日少しずつお月様は姿を変えていきます。。

月の満ち欠けにより、呼び方も様々なんです。

新月とは、月の位置が地球と太陽の間にあるときの状態で、左から 地球 → 月 → 太陽 の位置関係となります。

満月とは、月の位置が太陽と反対方向にある時の状態で、左から 月 → 地球 → 太陽 の位置関係となります。

月は地球の周りを、29.53日の周期で回っているのでこのような位置関係になるのですね。

新月から十五夜がすぎると満月となります。

そして、その満月から十五夜すぎると新月(三十日月)になるのです。

十五夜が二回で、三十夜すぎることになりますよね。

この三十日で「みそか」なんですね。

「晦」という字は月の光が全くみえなくなるころをそう呼び、「つごもり」とも呼ばれ、月が隠れる月隠りから転じた読み方です。

そして、三十日(30日)を「晦日」と呼ぶようになりました。

晦日とは月の最終日で、一年の最後の月である12月の最終日の晦日を「大晦日」とよぶようになりました。

大晦日の由来が月に関係しているなんて、とても素敵ですね。、

大晦日は歳神様を迎え入れるるための準備の日?

大晦日の歴史はとても古く、1000人以上昔の平安時代にまでさかのぼります。

その昔、大晦日は正月に迎え入れる歳神様(としがみさま)をまつるための準備をするための日でした。

歳神様とは、どのような神様なのでしょうか?

歳神様は、一年の福徳をつかさどる神様で、稲の豊作をもたらすとされている田畑農耕を見守ってくれる神様なのです。

また、歳神様は各家庭にやってくることから、家を守ってくれる祖先の霊とも考えられていたようです。

昔は一日が夜から始まって朝に続くとされていて、大晦日の日暮れがもうすでに新年の始まりだったのですね。

大晦日の夜は歳神様を待つために、一晩中寝ずに起きているという習わしがあり、うっかりして早く寝てしまうと白髪になってしまったり、シワが寄る・・・

女性にとっては、とても恐ろしい言い伝えがあったようです・・・

大掃除をする意味は?いつやるの?

大掃除の時は、いつもの掃除よりも特に念入りに掃除をすると思います。

毎年年末になると、テレビのニュースでよく耳にするのでご存じの方はおおいと思いますが、神社仏閣で行われている「すす払い」が由来になっているのです。

正月事始めと呼ばれる12月13日から行われている大掃除ですが、12月13日は「鬼宿日」という結婚式を行う以外であれば吉とされる日で、新年に歳神様をお迎えするために家の中を清めるために掃除をします。

そして、できれば大掃除をしない方がいい日もあるのです。

12月29日は、29という数字が二重苦につながるということで、良くない日とされているためです。

12月31日も、大掃除やお正月の飾りものを飾る事も避けたほうがいいみたいです。

12月31日の大晦日には、心も体もきれいにして歳神様をおむかえするために、しっかりと計画を立てるようにして、できれば28日や30日までに大掃除を終わらせるようにしましょう。

そして近頃は、少し大掃除をするのには時期が早いような気がしますが、秋の気候のいい時に大掃除をする人が増えてきているみたいです

油まみれのレンジフードのフィルターやファンなど汚れは、気温が温かいときに掃除したほうが落としやすそうなので、秋の大掃除もいいと思います。

もしも大掃除が年内に終わらなくて、お正月の元日まで掃除をしてはいけないと言われているのは、歳神様を掃き出すことになってしまうといわれています。

できることなら、新年にせっかく来てくださる歳神様に、失礼がないようにしたいですよね。

大晦日にならす除夜の鐘の意味は?

除夜の意味は?

除夜とは、徐日の夜の事をそう呼び、古いものを捨て新しいものに移るという意味が「除」にあって、一年で最後の日を除日といいます。

一年で最後の日ということで、「大晦日」のことをさします。

除夜の鐘の意味は?

子供の頃がら、ずっと体験されている除夜の鐘。

大晦日の夜の日付けが変わり新年になる、深夜0時をはさんでつく鐘のことを除夜の鐘といいます。

多くは、年明け前に107回、年明けに1回。

108回鐘をつくことは、すでにご存じだと思います。

どのような理由で、108回も鐘をつくのでしょうか?

その回数の意味!

私自身まったく考えた事がありませんでした。

仏教では、人には百八つの「煩悩(ぼんのう)があるとかんがえられていて、百八つの「煩悩(ぼんのう)を祓うために108回鐘を鳴らすのですね。

「108の煩悩を追い払う」というところから来ています。

煩悩とは、人が持つ欲望や怒り・執着・苦しみなどの心を乱したりするものを言います。

大晦日の夜に除夜の鐘を108回鳴らすのは、「煩悩」をひとつひとつ祓って新年を迎えるためのものなのですね。

煩悩の数はなぜ108?

これには諸説ありまして、古代中国の季節を表す方式である二十四節気と七十二候に月の数にあたる十二を加えて108になる(24+72+12=108)ということから1年間を表すという説。

四苦八苦を取り払うという意味で、4×9+8×9=108という説。

「眼(げん)、耳(に)、鼻(び)、舌(ぜつ)、身(しん)」という人の五感と、意識の「意(い)という6つの感覚。

そして、好(快感)・悪(不快)・平(どちらでもない)の3つの感情。

更に、浄(きれい)・汚(きたない)の二つに分類。

「前世(過去)・今世(現在)・来世(未来)」という3つの時間。

これらの数が組み合わさって、6×3×2×3=108となるという説。

いろんな説があるようですが、どの説もとても納得できますね。

最後に!

大晦日についていろいろ調べてみましたが、知らないことがたくさんありました。

今回ざっくりとですが、意味や由来などを知ることができて良かったと思います。

古くから伝わる日本の古き習わし。

その意味や由来を知ることで、今までと違う大晦日が過ごせそうな気がしませんか?

しっかりと煩悩をはらって、気持ちをあらたに良い年を迎えたいものです。

最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。

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