奈良の若草山焼きの規模や由来は?尺玉の花火や鑑賞場所はどこがいいの?

奈良県の奈良公園にある若草山では、毎年1月の第4土曜日に若草山焼きという行事が開催されています。

2024年(令和6年)は、1月27日(土)に開催されます。

暗くなってから行われるその行事の様子は、かなり広範囲のいろんな場所からも見物することができるので、寺社などの世界遺産と一緒にすばらしい景色の写真を撮影したりする事ができます。

見物していて「凄いな~」といつも思うのですか、この山焼きの行事はどんな理由で行われているのだろう・・・

このイベントの意味や理由はなんだろう・・・?

その疑問を解消する為に、ひとつひとつ確認していきましょう。

よろしければ最後までおつきあいください(^.^)

※当日の交通規制などの変更などもあるかもしれないので、念のため事前に確認してお出かけください。

(問い合わせ)奈良県奈良公園室 0742-27-8677

◆当日の開催案内(自動音声)050-3626-2211

テレドームサービスの提供終了に伴い、例年と番号が異なりますので、ご注意ください。

◆公式ホームページ https://www3.pref.nara.jp/yamayaki/

2022年は、密をさけるために奈良公園室のYou Tubeチャンネル奈良公園ーNara Park
による山焼きなどのイベントのライブ配信もありました。

Contents

若草山焼きの由来や行事開催の意味は何?

山焼きの由来は諸説あるようですが、若草山の山頂に鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)という前方後円の形をした大きなお墓があるのです。

幽霊が、このお墓から出てきて人々を怖がらせたりしたそうです。

しかし、山を焼くとその幽霊がでないということで、この山を通る人が勝手に火をつけたりする事があり、世界遺産として有名な「東大寺」にその火が迫ることがあったそうです。

そこで近くにあるお寺や神社などがその対策として火災などの危険なことが起きないようにする為と、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)の中に葬る霊魂を鎮めて供養を同時に行うためのものだったのですね。

若草山ってどんな山?大きさはどれくらいあるの?

総面積が約660ヘクタールというとても大きな奈良公園。

その中に広大な奈良公園の中に、若草山・御蓋山(春日前山)・花山(春日奥山)という三つのやまがあります。

その三つの山の中に、菅笠が三つ重なったような形の山で標高342mの芝生で一面が覆われた草山が山焼きの行事がおかなわれる若草山なります。

開山期間は、3月第3土曜日から12月第2日曜日の午前9時から午後5時までになっていて、北と南の入山ゲートがあり南側は解放感のあるルートのまま登ることができます。

どちらのゲートからも「一重目」から山頂までは同じルートを通ります。

入山料金は、大人(中学生以上)150円・小人(3歳以上)80円です。

マイカーなどを利用すると、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)などのある山頂(三重目)には、有料道路である新若草山ドライブウェイや春日山遊歩道からでしたら年間通して入ることができます。

冬の寒い時期でも山頂などで鹿をみかけますが、草の生えている時期には若草山のいろんな場所で鹿を見ることができます。

草地の広さは、約33ヘクタール(東京ドームの約7倍の広さで、一斉に点火して草地に火が広がって焼かれていく様子は見ていてとても神秘的でありそして迫力があります。

山焼きは、鎮魂・慰霊・防災・平和を祈る行事で、点火に使われる種火は、当日午後に飛火野で行われる「春日の大とんど」からもらい受ける御神火で、午後5時すぎから聖火行列によって若草山へと運ばれて点火されます。

若草山焼きの日程や時間?アクセス方法や駐車場や鑑賞場所は?

毎年、1月の第4土曜日に開催されます。

2024年も例年通りの日程で開催されます。

日程は2024年(令和6年)1月27日(土)
(※荒天の場合は中止です。)

開催時間は18:15~18:30です。

(例年 花火:18:00~ 点火18:15~18;30)

 ※大かがり火での読経終了後、大花火が打ち上げられます。

今回は3年ぶりに15分間約600発の規模で打ち上げます。

※当日の交通規制などの変更などもあるかもしれないので、念のためにこちらの若草山焼き公式ページにて、最新の情報を事前に確認しておでかけ下さい。

若草山までのアクセスは、JR奈良駅・近鉄奈良駅から奈良交通バス「春日大社本殿行」で終点下車してください。

そこから山麓まで徒歩約5分くらいです。

または、奈良交通バス「市内循環外回り」で「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車した場合は山麓まで徒歩約10分くらいです。

※ 山焼きの当日以外の、土日祝なら「ぐるっとバス」で若草山麓ルートを利用するのが一番ですが、山焼きの当日は残念ながら終日運休しています。

近鉄奈良駅から歩いていく場合だと、東改札から地上に出て登大路(のぼりおおじ)というバス通り沿いの広い歩道を東に進んでいくと鹿のいる、登大路園地と呼ばれる広々とした芝生広場があります。

東の山の方角に5分くらい歩くと左手に県庁があり、県庁東交差点を過ぎてどんどん歩いていくと氷室神社や大仏殿や春日大社に至ります。

若草山麓の南ゲート付近まで、近鉄奈良駅からだと、徒歩約20分~30分・JR奈良駅からだと、徒歩約30分~40分ぐらいを目安にしてください。

マイカーで来られる場合だと、奈良県庁の駐車場やその近隣の駐車場を利用することになります。

奈良県庁の駐車場は、県営の奈良登大路自動車駐車場です。

駐車可能台数は275台で、入庫時間は6時~22時(出庫は24時間可能)、駐車場の利用料金は1,000円です。

県庁開庁日は来庁者と一般利用者との供用となり、2時間までの利用は無料になりますが、観光シーズンは、平日でも満車の場合もあります。

その場合は、一本北側の道に民間の駐車場や、登大路駐車場の北側にコインパーキングなどが周辺にありますのでそちらをご利用下さい。

当日は、登大路の県庁東交差点から東が15:00から20:00の間、交通規制のためマイカーなどでの移動ができなくなります。

近くでみたいのなら、山麓での鑑賞がいいと思います。

山焼きの炎が迫る様子は、とても迫力があります。

同時に人気で混雑する場所になりますので、前で見れなければ逆によく見えないというデメリットがあるかもしれません。

浮雲園地やその隣の春日野園地からでも、比較的近くで山焼きを鑑賞することができます。

春日野園地・飛火野・新公会堂前などでは、少し離れてしまいますが炎が良く見えて迫力もあるので人気の場所です。

新公会堂前(奈良春日野国際フォーラム)なら、トイレもあるので冷えても安心ですよ。

前年の12月に往復はがきにて応募できれば抽選で当選者のみですが、奈良県県庁の屋上広場やバスターミナルの屋上庭園などの、比較的近いとても眺めのいい特別な場所で、若草山の山焼きを鑑賞する事も可能です。

⇒ 奈良県公式ホームページで確認する

そして旅行会社のツアーなどで、若草山の特別観覧席ツアーというのがあります。

そちらを利用すれば特別観覧席にて、山焼きを鑑賞することができます。

離れているので炎が迫る迫力はないですが、朱雀門のある平城宮跡は、山焼きを鑑賞するとてもいい場所になります。

また写真を撮影したい人なら、朱雀門と山焼きと花火が同時に撮影できる場所になります。

写真を撮影する場所は他にも、若草山からちょっと遠い場所になりますが、西ノ京にある薬師寺と若草山を一緒に撮影できる大池(勝間田池)と呼ばれる、池の周りからいい写真を撮影することができます。

その他にも、いろんな商業施設の駐車場や建物の屋上などいろんな場所で、若草山焼きは鑑賞できます。

冬の夜空を彩る尺玉の花火

冬の花火は珍しく、大きいものは尺玉(10号玉)の大きな花火が打ち上がるのも山焼きの行事の楽しみの一つです。

山焼きの点火直前の15分間に約600発(※過去情報より)の花火が夜空に打ちあがります。

若草山の山麓の特設ステージでは、ほかにもイベントがあります。

鹿せんべい飛ばし大会(12:00~15:00)や春日大社・興福寺・東大寺の三社寺でゆかりの温食を食べることができたり(13:00~19:00 有料)・山焼きの点火や消化を担当する消防団の出発式などがあります。

もちろんですが、いろんな夜店などの出店がありますので楽しい時間を過ごすことができると思います。

当日の交通規制などの変更などもあるかもしれないので、念のためにこちらの若草山焼き公式ページにて、最新の情報を事前に確認しておでかけ下さい。

最後に

広大な草地が点火されて、その炎がどんどん広がっていくとても壮観な古都奈良で行われる冬の行事である若草山焼き行事。

いろんなイベントがあり思いっきり楽しむことのできると思います。

※当日の交通規制を含めた変更などは、こちらの若草山焼き公式ページにて、最新の情報を事前に確認してからおでかけ下さい。

鎮魂・慰霊・防災・平和を祈りながら楽しみましょう。

最後まで、お付き合いいただきましてありがとうございましたm(_ _)m